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番組審議会だより

第596回 山形放送番組審議会

開催日時

令和5年9月19日(火)

開催場所

山形放送本社 山形メディアタワー
(リアル/リモート/リポート参加のハイブリッド開催)

出席委員

髙橋 幸司委員長
峯田 益宏副委員長(※2)
朝田 徹委員(※2)
武田 良和委員(※2)
屋代 敏博委員(※1)
かめおか あきこ委員
吉田 昌平委員(※2)
吉野 優美委員
(※1)リモート参加 /(※2)リポート参加

議事

番組合評 テレビ番組
『時を越えて ~山形の過去・いま・未来~』(毎月第1土曜日放送)
 ≪9月2日(土)16:30~16:55放送回≫
 シリーズ「戦争の語り部たち」より
 1)白鷹町出身の作曲家・紺野陽吉の戦争に絶たれた生涯
 2)戦争で夫を父を失った女性たちの叫び

 ~概要~ 
 1)白鷹町出身の紺野陽吉は昭和20年、出征先の旧満州で戦病死し、わずか32年の生涯を閉じた。今夏、この無名の作曲家の生涯を題材にした朗読・劇が山形市で上演された。市民手づくりの舞台に取り組み、平和の尊さを訴え続ける「山形平和劇場」の公演。公募によって集まった会社員や教員、主婦、それに高校生らが稽古を重ね、本番の舞台に臨んだ。出演者たちの胸の内を取材した。
 2)戦没者遺族の会「遥かな日のつどい」のメンバーはほとんどが女性。30年以上にわたって戦争の記憶や平和への思いを書き綴り、毎年、文集として出版を続けてきた。この夏も戦争で父を失った県内の6人の女性たちが心の叫びを綴った1冊の本が出版されたが、メンバーの高齢化などの理由から〝最後の文集〟となった。

議事の概要

 板垣社長のあいさつの後、社側からは「視聴率調査の結果」「視聴者の声」「今後のテレビ&ラジオの自社制作番組と編成」「10月期テレビ・ラジオ基本番組編成」についての報告があった。
 次にYBCのテレビ番組『時を越えて~山形の過去・いま・未来~』の制作担当者から番組の企画意図などの説明のあと、番組合評を行なった。
 委員からは「番組内で紹介された“叫び続け、書き続け、言い続けることしか平和を守る武器がない”という言葉が心に突き刺さり、ウクライナで戦争が起こっている今だからこそ、より強く平和の尊さや大切さを感じた」「戦争によって夢や未来を奪われ人生を断ち切られてしまった人を取り上げた作品と、戦争に夫や父を奪われた家族を取り上げた作品を併せて見せることによって、戦争は誰にとっても悲劇しか生まないということを強く印象付けたと思う」「『戦争の語り部たち』というシリーズが昭和40年から続いているということにとても驚いた。多くの視聴者が関心を示すような内容ではないかもしれないが今後も継続してもらいたい」といった意見が出された。
 一方「“戦争”というとどうしても過去のものというとらえ方をされがちだが、ロシアとウクライナが戦争をしている現在において、戦争というのは日常の中で特別なものではないということを伝えることも大切だと思う」「山形平和劇場にはいろんな年代の方々がボランティアで参加していたが、どういう気持ちで参加したのかを聞いてみたいと思った」という意見もあった。

令和5年度山形放送番組審議会委員

委員長髙橋 幸司山形大学名誉教授
副委員長峯田  益宏(株)山形新聞社 取締役編集局長
委 員朝田 徹篠田総合病院総合医局長・外科医長
佐藤 香奈子NPO法人「元気王国」理事長・(有)とがしスポーツ 代表取締役社長
武田 良和(株)ジョイン 代表取締役
屋代 敏博写真家・ 東北芸術工科大学映像学科准教授
かめおか あきこ絵本作家
吉田 昌平山形青年会議所 直前理事長 ・(株)吉田 代表取締役社長
吉野 優美一般社団法人 最上のくらし舎 代表理事