「まめきんつば」 2021年6月16日水曜 15時40分頃放送
6月16日和菓子の日に紹介したのは、王道の和菓子「きんつば」。
しかし普通の「きんつば」とは違う。
商品名は「まめきんつば」。
まめはまめでも一般的な「きんつば」の材料、小豆を使わない。
なんと「大豆」を使った「きんつば」なのだ。
商品を開発、販売している株式会社住吉屋食品社長の住吉克久さんに電話でお話を伺った。
柔らかしっとりの餡に、ほろほろ溶けるようなくちどけの良さ、そして豆の自然な風味と甘さがたまらない「しろめ」。
豆の豊かな香りが特徴の「ひでんまめ」。
しっかりとした豆の食感を楽しむことが出来る「べに」など、どれも大豆の特徴を生かした、いままで食べたことのない「きんつば」だ。
住吉屋と聞いて多くの人は「豆腐屋」をイメージするだろう。
長年地物の大豆にこだわり豆腐を作る中で、その大豆を知ってもらいたいという想いがあったという住吉さん。
豆腐のように形をなくしてしまうのではなく大豆の色、味の特徴がそのまま伝わる、シンプルに豆の形がわかるお菓子が良いと考えた。
しかし商品開発は困難だったという。餡の加工をしてくれる会社を探したが、「大豆は熱を加えても粒子状にならないため餡には適さない」と断られ続けた。
それでも諦めず探し、大豆問屋さんの仲介で北海道の会社にお願いできることになったのだという。
寒河江市にある、住吉屋食品が企画運営する豆腐の専門店「とうふ工房 清流庵(せいりゅうあん)」では、アレンジレシピとしてきんつばののった「パフェ」もある。
これからの暑い時期、ぜひ味わってみたい一品だ。
山形県では、およそ200種類の大豆が生産されているそう。
「まだまだ山形の大豆には広く知られていないものが多くある。
これからも旬の大豆のおいしさを生かしたものなど、商品の数を増やしていきたい。」と住吉さん。
長年「大豆」と向き合い、こだわり続けてきた住吉屋だからこそ作ることができた「まめきんつば」。
その美味しさとこだわりを、ぜひ味わい、感じてほしい。
「まめきんつば」 現在販売されているのは、「しろめ」 「くろまめ」 「ひでんまめ」 「べに」の4種類。
すべて1コ 190円(税込)。
寒河江市 下河原(しもがわら)にある 住吉屋の直営店
「とうふ工房 清流庵(せいりゅうあん)」のみでの販売。
電話で注文・問い合わせは0237-86-8156